キャッシュレス化が進むと、現金は使えなくなるのか

いよいよ消費税増税が迫ってきて、政府は増税後の景気対策として増税分をポイントで還元するなどの景気対策を議論していることが話題となっている。しかし、その為にはキャッシュレス決済が条件となるなど、高齢者や若くても現金主義という人たちにとってはあまり歓迎できるものではないとの声も。

 

さて、僕はindustry4.0(第四次産業革命)の中でも特にフィンテックの分野を専門に勉強したり研究したり、或いはその分野へ直接投資をしたり実際に自分の生活に取り入れてみたりとしているんで、参考にして頂けるお話しが出来るのではないかと思う。

 

今回は、日本のキャッシュレス化がどこまで進むのか、日本から現金は無くなってしまうのか等、今後の僕たちの生活がどう変化していくのか、僕なりの見解を述べたいと思う。

 

その前に少し面白い調査結果を見つけたのでその結果を軽く紹介しておくと、

 

①「日常的に電子マネーをつかっている」47.6%

②「日常的に携帯電話やスマートフォンで支払をしている」10.7%

③「日常的に企業が発行するポイントサービスを使っている」62.7%

④「クレジットカードを使うことに抵抗はない」58.7%

(出典)博報堂生活総合研究所「生活定点」

という調査結果が得られたそうだ。因みに、僕は上記全てを既に日常的に使っているんだけど、順番に紹介していくと先ず①の電子マネーに関してはLINE Pay(ラインペイ)、Suica、それについ最近話題となったPayPayだ。

 

決済時に限らず飲み会や割り勘をする時も基本はLINE Payで送金し合うので、お釣りが無いとか、じゃらじゃら小銭が集まってしまったという煩わしさから解放してくれている。他にも電子マネーの先駆けとなった楽天Edyなんかは特に有名だよね。

 

次に②の携帯電話やスマートフォンで支払をしているかについてだが、僕はコンビニではモバイルSuicaを使うし、お買い物やレストランではApple Pay(DoCoMoの時はQuickPayを使っていた)を使っている。

 

スマートフォンでの決済は顔認証や指紋認証を使ってロック解除するから、万が一、落としたり盗まれたりした場合に第三者に使われる恐れのあるクレジットカードよりも安全だよね。

 

しかし、調査結果ではこの携帯電話やスマートフォンで支払をしている人は10人に1人と、まだまだそう簡単にはキャッシュレスの社会にはなりそうにないよね。

 

これは恐らく、技術の進歩に日本人の思考がついてこれていないだけ、要はよく解らないから使いたくないという気持ちが強いのが理由なんじゃないかな。

 

何度も同じことを言うようだけど、自分が知らないことは勉強しようという人より、全て危険だとシャットアウトしてしまう人が多いよね、日本人は特に。

 

だから日本は先進国でありながらキャッシュレス化やフィンテックの技術が遅れているのも、その利用者である日本人に現金主義という古い考えというか、保護主義の塊みたいな考え方も原因の一つだと思う。

 

もちろんそれだけではなく、日本は諸外国に比べて治安が良すぎるからという理由もあるんだけどね。

 

例えば、中国なんかはめちゃくちゃキャッシュレス化が進んでいるのは有名な話なんだけど、その理由で面白かったのが、ATMから普通に偽札が出てくるんだって!!

 

それに現金を持ち歩いているとスリに遭ったりとか、軽犯罪が多いというのもキャッシュレスが進んでいる理由らしい。更には「現金お断り」というお店まであるようだ。そう考えると日本は現金を持ち歩くどころかタンス預金なんて言葉もあるくらいだから、よっぽどおめでたい、いや治安の良い国だよね。

 

話が脱線しまくってるついでにもう一つ、確か麻生財務大臣だったかな、日本は物凄く治安が良い国だと驚かれたというエピソードを披露してくれたんだけど、海外の人から「どうして日本は建物の外に自動販売機が置いてあるんだ?」と尋ねられたところ、自動販売機なんだから外にあるのは当たり前じゃないかと答えたら、「そんなことしたら強盗に奪われてしまうだろ!」と言われたらしい。

 

それを聞いた麻生財務大臣は、日本という国の治安の良さを再認識したんだとか。

 

ま、ちょっと僕もうろ覚えなんだけど、大体こんな内容の話を国会答弁でしていたのを記憶している。だから日本人はキャッシュレス化のメリットとして安全であるということよりも、新しいことを覚えなくちゃいけない不安というデメリットの方が大きいのかもしれないね。

 

さて、話は元に戻るんだけど、次の③ポイントサービスを使っているかという件に関しては、僕はANAのマイルを貯めて旅行を楽しんでいるし、楽天ポイントやTポイントだって活用している。

 

そして最後に④クレジットカードに関しては以前ここでお話ししているんで、まだクレジットカードを持っていないという人は是非、参考にしてもらいたい。

 

と、こんな感じで僕は既にほぼキャッシュレスという生活をしているんだけど、たまーに、「じゃ、LINE Payで送金頼むわ」と言うと、「LINE Payとかやってないからこれで」と999円とか手渡してくる人もいる。

 

「人」という言い方をするのは、こいつとは付き合い止めたろ・・・と思うから(笑)。

長尾
そこは1000円差し出して1円の釣りだろーが!

 

しかし、いくらキャッシュレスが便利だとはいえ、僕は社会から現金(法定通貨、或いはフィアット通貨)が全て無くなってしまうとは考えていない。これはビットコインとか仮想通貨(暗号資産)も同じ理屈なんだけど、結局、流通させる通貨には担保が要るわけよ。

 

例えば、当たり前の話なんだけど、日本の一万円札はどうして一万円の価値があるのか、すぐに答えられる?

実は一万円札の原価って、大体40円くらいのものなんだって。

 

それなのに、どうしてお店に一万円札を持っていくと、10,000円分の買い物が出来るんだろうね?これは簡単に言うと日本銀行が担保しているからだ。だから、全然知らない初対面の人、お店の人でも、「はいはい、一万円ですね^^」と笑顔でその価値を受け取ってくれるわけだ。

 

じゃ、例えばここで「おっちゃん、支払は10,000円の俺様コインで頼むわ!」と差し出すとどうなるのかというと、

長尾
どつかれるでしょっ

 

何故なら、これは俺様コインを担保するものが無い、つまり子供銀行のお金を出しているのと同じようなもんだからだ。

 

ま、これはちょっと極端な例なんだけど、実際、LINE Payなんかはお金(デジタル通貨、或いはデジタルマネー)の送金をしたり支払をしたりすることが出来るんだけど、このLINE Payの中にあるお金を日本銀行券で担保することによって、間接的に日本銀行がLINE Payの中で流通しているお金を担保するという関係になる。

 

因みに、硬貨は造幣局、つまり日本政府が発行するんでその部分については日本政府が間接的に担保する関係になるんだが、いちいちそんな細かいことまで説明してたら日が暮れるんで気にしないように。

 

つまりLINE Pay決済の加盟店、或いは僕らのようにLINE Payを日常的に使っている人は、現金(日本銀行券)によって担保されていることを理解しているんで、LINE Payで支払うよと言うとOK♪みたいな感じで気持ちよく取引が出来るわけだ。

 

厳密には資金移動法や資金決済法で制限されていることなんかもあるんだけど、そういうのはサービスを提供してくれている業者がしっかり理解していればいいことなんで、ここでは割合した。

 

それよりも、今日のテーマはキャッシュレス化によって日本から現金は無くなるのかということについての見解を述べるということだったんで、出来るだけ簡単にお話しすることを優先したんだけど、最後に結論を述べると、僕らの世代では完全に紙幣が無くなってしまう可能性は極めて低いだろう。

 

何故なら今の若い世代、次の社会を担う子供たちの多くは、現金を使う大人の姿を見て育つからだ。だから、キャッシュレスの生活を送っている親の背中を見て育つ子たちが大多数になるには、少なくとも数世代の時間が必要だろうと僕は考えている。

 

しかし、ゆくゆくは間違いなく紙幣という存在は無くなると僕は思う。

 

理由は、一万円札や千円札という日本銀行券(法定通貨)が紙幣である必要性が無いからだ。むしろデジタル通貨とした方が、日銀にとっても政府にとっても都合が良いよね、どこにいくらあるのか管理しやすいんで。更にその方が人件費などの管理費も少なくて済むわけだから、紙幣の存在は間違いなく邪魔になってくるはずだ。

 

但し勘違いして欲しくないのは、紙幣が無くなってしまうだけで法定通貨が無くなるわけではない。

 

この先、法定通貨ももしかしたら無くなるかもしれないが、それは紙幣が無くなって更に数世代後の話になるんじゃないかな。その理由は、金本位制が無くなったのと同じ理屈なんだけど、そこまで話すと更にこの倍くらいのページが必要になるんでそれはまた次の機会に。

 

要はいくらキャッシュレス化が進もうとも、僕らが生きているうちに現金、つまり紙幣を無くしてしまうことは戦争でも起きない限り不可能だと思うんで、現金主義の人や高齢者の方は安心しても大丈夫だろう。

 

とは言え、繰り返しになるがキャッシュレス化は次のフェーズに移行する為には絶対に避けては通れない道だ。次のフェーズというのは、冒頭でも少しお話ししたindustry4.0(第四次産業革命)だ。

 

いくらAI(人工知能)が進化しようとも、いくらIoT(物のインターネット)によって色んなものが益々自動化されようとも、フィンテック(ざっくり言えばキャッシュレス化のこと)無くしてのindustry4.0の実現はあり得ない。

 

だからさっき僕は、「僕らの世代では」とは言ったんだけど、自分たちが死んだ後のことなんか知らねーよ!みたいな考え方ではなく、子供たちの世界に、次の世代に何を残してやれるのか、何を繋いでいくべきなのかをしっかりと考えてもらいたいなと思う。そうやって社会って創ってくもんじゃないかな。

 

僕がこのブログを開設しようと決めた理由の一つが、こういうことに一人でも共感して行動に移してくれる人が出てくるのであれば、僕の時間を使う価値は十分にあると判断したからだ。

 

ハッキリ言ってこの記事書くだけでも今回は4~5時間かけてるからね、少しでも共感してくれると今後の励みにもなる。


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ndustry4.0に非常に興味を持ち、フィンテックからアプローチしています。本業は会社経営、投資家、太陽光発電事業等多岐にわたります。