2月21日、衆院予算委員会は桜田五輪相が約3分遅刻したことに野党が反発し、5時間以上にわたって中断したとのこと。これに対してメディアでは桜田大臣に対する批判が飛び交っている。もちろん遅刻なんて言語道断、国会を軽視しているとの意見には僕もそう思う。
しかし、ロシアのプーチン大統領は遅刻の常習犯であるにも関わらず、日本の政治家やメディアは桜田大臣ほどにバッシングしないのには違和感を感じる。実際、この前の安倍総理との会談にもプーチン大統領は遅刻をしてきたわけだしね。
つまり桜田大臣はどんなにバッシングしようが罵ろうが反撃されることはないし、桜田大臣は問題発言を繰り返すなど、批判の的にするには好都合という理由で政治家もメディアも言いたい放題になってるんじゃないの?
ハッキリ言って、これは正義のフリをしたイジメというやつだろ。そして更にはそれを理由に野党は審議を拒否し、委員会が5時間も中断したとのこと。
これって、誰得?
桜田大臣の遅刻が原因とはいえ、文句があるならやることやって、終わってからにしろよと言いたい。国会だってタダで開催しているわけではなくそこには税金が使われているわけだし、更にはその5時間というのも国民の貴重な時間でもあるよね。
僕は前から疑問に思ってたんだけど、民間ではタブーなこと(特に経費や時間の無駄遣い)が政治家や公務員の世界では当たり前のように行われていることが多すぎる。
国会議員は国民の代表として国民の意思を尊重した仕事を行うはずなのに、果たしてこれ(桜田大臣をやり玉に挙げて委員会を5時間も中断すること)が国民の意思を尊重した仕事なのかな。
まぁ、僕は政治についてどうこう言いたいわけではないんだけど、政治家たちに一言だけ言いたい。
民間の邪魔をするな。
国民の意思を無視して、自分たちのメンツの為に税金の無駄遣いをするのが常態化しているのも問題なんだけど、僕はそれ以上に政治家たちの古臭い考え方や、過去の遺物となりつつある法律さえも新しい時代に向けてバージョンアップをさせる必要があると思う。
例えば、これはLINE Payの舛田さんが言っていたんだけど、新しいサービスを開始するにあたって法律に書いてあれば良いんだけど、新しい事なので書いていない為解釈しないといけないし、そのために監督官庁とかなり時間をかけてディスカッションを繰り返さなくてはいけない。
それで出来れば良いんだけど、話し合いの結果、色んな要件を満たす必要が出てきて使い物にならないサービスになってしまうこともあるとのことだ。
つまり、民間はより便利な新しい社会を創ろうとするのに対し、政治家たちは現状維持をしようとする。
もしくは政治家たちも新しい時代に向かっているつもりなのかもしれないが、明らかにそのスピードの差が違いすぎる、遅すぎるわけだ。
だから僕はindustry4.0(第四次産業革命)で最も難しいのは政治家と法律をどうバージョンアップさせていくかだと思っている。
もう一つ、AIの進化によって50%以上の人が職を奪われてしまうと問題視されることが多いよね。
奪われるんじゃない、代わってくれるんだというのが恐らく僕を含むindustry4.0推進派の多くの意見だとは思うんだけど、政治家やメディアの支持を集めるだけの表現ってのは怖いよねー・・・すぐに「そーだ!そーだ!AIなんかに仕事を奪われてたまるかあ!」なんてロクに勉強もしない大衆を味方にしてしまうんだから。
まぁそれでも殆どの人は事が起こるまで呑気に構えているんだろうけど、これは実際に起こりえる話だし、それでも労働者を救うために職業を残す方法を考える法案なんて・・・

何故なら、それは技術の進歩を妨げることであり、結果的には社会から新しい未来を奪うに等しいからだ。しかし、殆どの人が職を失うことを放っておくわけにもいかないのも事実だ。これは職を失う人達を救うというよりも、失業者が増えれば技術革新も停滞するしね。
そこでどうしても避けて通れないのが、ベーシックインカム(以下、BI)だ。
ただ、BIも万能ではなく、色々と問題も出てくるし導入のタイミングなんも難しいんだけど、そこまで話すとキリがないのでそれはまた次の機会に。
話を元に戻すが、更に僕に言わせればこの職を失う人の中には国会議員も含まれることになる。理由は簡単、時代は既にSNS等を通じて世論を正確に分析する直前まで来ている。
つまり国民の代表として意思を尊重した仕事を行うのは、莫大な政治献金を受けて帳尻を合わす人間の国会議員ではなくYESかNOで分析をするAIの方がより国民の意見を反映しやすいからだ。
但し、大衆は常に間違っているというのもまた真理だろう。
だからより少数の、より中立的な立場の国会議員が世論を分析した結果、最終判断を下す仕組みが当面の落としどころだろうと僕は思う。
もっとも時代の変化についてこれない政治家たちによって、これからも新しい技術やサービスは邪魔され続けるんだろうけど、いずれどこかのタイミングでパラダイムシフトが起こるはずだ。
そのインパクトは日本で言えば明治維新くらいの変化が訪れると僕は考えているんで、投資家でもある僕はそれを前提にしたポートフォリオを組んでいる。
例えば、これは有名な言葉なんで多くの人が知っていると思うけど、「BANKINGは必要だが、BANKは必要か?」とマイクロソフトのビル・ゲイツは提唱している。
これは僕も全く同じ考え方なので、どの銀行がどういう形で生き残るのかという見方をしているし、そもそも銀行である必要があるのか?とすら思うんだけど、こういうことも全てひっくるめて今後起こるだろうパラダイムシフトのタイミングでは、株式市場は大波乱を巻き起こすことも避けては通れないだろう。
但し、この考え方が絶対に正しいというわけではなく、僕はそういう視点で物事を見ているし、そういう視点から得られた情報をもとに未来を想定しているだけの話だ。
だから、僕とは違う角度から見ればまた違った未来が想像できるかもしれない。
要は、僕のブログでは何度も同じことを繰り返して言っているけど、視野が狭いと何も見えていないのと同じだ。
また桜田大臣か!今度は遅刻だって?はやく辞めれば良いのに!等とよく見えていない大衆の意見に流されるだけなら、その他大勢から抜け出すことは出来ない。
特に投資をするのなら、いかに10%の勝ち組に入るかどうか、いかに1%の大勝ち組に入るかどうか、その方法は全て物事をどう捉えるか、どういう角度で見るか、どこまで視野を広げられるかで殆ど決まる。
そしてこれらの方法は、別に国立大学を卒業しなくても誰でも身に着けることが出来る、とても簡単なことだ。
多分、これだけのことであなたの人生は全然違うものになると思うよ、少なくとも10年もすればね。